私はしばらく、群馬県のブリーダーさんの家で生活してたわ。5歳の頃ルシアンに来たの。なんでかしらね?私が来た時、ルシアンにはもう沢山の犬達は居なくて、ピュアだけが私を迎えてくれたの。
トイプードルのなかでも小柄な私は、今まで一度も出産をしたことがないの。ブリーダーさんの家っていうのは、子犬が産める子でないと役に立たないから嫌われちゃうのね。だから、役に立たない肩身の狭い生活をしていたわ。でも、ここに来てピュアと生活するようになってからは、そんなこと気にしなくていいから、とっても気が楽なの。
ピュアはとっても食いしんぼうで、油断すると私のご飯まで横取りしちゃうのよ。私は優雅にゆっくりご飯をいただいているのに、失礼なヤツよね。
時々、ご飯の上に何もトッピングがなかったりすると、私、ちょっとワガママをして食べるのを渋ってしまったりもするわ。そうね?、美味しいモノをちょっとだけ食べるのが私の好みかな。
メルみたいにパワフルで活動的なタイプじゃないから、私、そんなにエネルギーを必要としないのね。それに、食べ過ぎてピュアみたいに太るのもいやだし(笑)
私の寝てる姿ってとってもユニークなのよ。クッションの上から、頭だけ下に落ちてる状態で寝るのが得意なの。白目をむいて死んだように寝ているっていわれるけど、全然気にしない。だって、寝てるときに何て言われても聞こえないもの。
私の舌は平均より長いの。だから口を閉じても舌が口の外に出ちゃうの。本当はコレ、なんか欠点らしいけど、私はチャームポイントって思ってるわ。
最近、私も10歳を過ぎて、眼球が濁ってきたみたい。でもまだちゃんと見えてるから大丈夫。白内障になったら困るから、ちゃんと栄養を摂って老化が進まないように気をつけなくちゃ。今のお気に入りは「ラ・メール」よ。ラ・メールに含まれるDHAは視力の回復にも効果があるって言われているんですって!アンチエイジングをして、ピュアに「おばあさん」なんて言わせないわ!
レイラは体重が3kgに満たない、かなり小さいサイズのプードルです。毛色はレッドと呼ばれる、茶色い毛をしています。一般的にプードルは、毛が抜けずに伸び続けます。ですから、トリミングで毛をカットする必要があります。
(これは、ビションフリーゼ、ヨークシャーテリアなども同じです。毛が抜けないので、アレルギーを持つお子さんの居るご家庭などでも歓迎される傾向があります。)
科学的なメカニズムははっきりしませんが、毛が抜け落ちずに伸び続けるため毛根の力が弱まってしまうからか、(これも一種の老化現象と捉えることができるのかも)年齢を重ねていくにつれ、毛色が退色してしまうことが多いです。レッドの子犬だったのに、成犬になったらアプリコットになってしまった、ということがよくあります。同じ両親から生まれた兄弟で、同じレッドの毛色の子犬たちに成長してから再会したら、2頭が全く違った毛色になっていてとても驚いたことがあります。違いはフードでした。一方の子はヤラーを食べて、もう一方の子はヤラーではありませんでした。ヤラーを食べて育った子は、成犬になってからも毛色は奇麗なレッドを保っていました。退色が老化現象であるとすれば、やはり食餌が多いに関係しているとしてもおかしくありません。
特に体重の軽い小型犬ではよくみられますが、レイラも好き嫌いが激しく、気に入らないと頑としてフードを食べずに人間を手こずらせることがあります。
ここで、どうしたら食べてくれるのかと、手を変え品を変え、犬の好みに迎合していくと、このサイクルは際限なく続いてしまいます。
体の維持にあまりカロリーを必要としない子は、ワガママを言って食べないでいてもへっちゃらなところがあります。どうしたら食べてくれるのかと、日夜悩んで考え続ける飼い主さんをよそに、涼しい顔してワガママを言い続けるのがこのタイプの子達です。
又、飼い主さんが食べないことを気にし過ぎていると、その気持ちを敏感に察知して、食べない方が関心を引けると、誤った認識を持ってしまうこともあります。
こんな時は、いっそのこと1~2食抜いてしまっても構わないと覚悟を決めてしまいます。食べないで残したら、いつまでも置いておかずにさっさと片付けてしまいます。
野生の時、獲物を目の前にして、「一昨日食べたのもウサギだったから、もうウサギなんてまっぴらよ」と文句を言って食べない動物はいるでしょうか?野生の時は、次はいつご飯が食べられるか分かりませんから、食べられる時に素早く食べておくのが基本でした。
食が細い子に対しては、一度に食べられる量が少ないからと飼い主さんが気を遣って、食餌の回数を多くしてあげたり、これしか食べなかったら死んじゃうのではないかと心配して、いつでも食べられるようにしてあげたりします。この飼い主さんの配慮が、仇になることが多い気がします。
きちんとした飢餓感を感じれば、ご飯が食べたいと言う食欲も涌いてきます。
食べさせたかったら、一度食べさせないでおく。
それが一番の解決方法かもしれません。(ただし、成犬になっていない子犬や、病中・病後、妊娠・授乳中の犬など、食餌を抜くのは適さない場合もありますのでご注意下さい。)
尚、群馬のブリーダーさんの所に居た時は、ヒート(生理)がなくて出産ができなかったレイラですが、ヤラーを食べるようになってから、ヒートによる出血がみられるようになったことも付け加えておきます。
現在、レイラの気になる問題点は眼球の濁りです。眼球は加齢とともに白っぽくなってきますが、必ずしも白内障とは限りません。レイラの場合も加齢による白濁のようですが、物にぶつかるなどの兆候がある場合は、目が見えにくくなっている可能性があります。今のところレイラは日常生活には全く問題なく、普段の生活も、お散歩も、元気そのものです。
目が見えなくなったからと言っても、犬は他の感覚の助けで、生活を続けていくことができるようです。
視覚に問題が生じた場合は、ソファーやテーブルなどの家具の配置を変えない、急に触るとびっくりするので、声かけをしてから近づくなどの配慮が必要になります。
盲目の愛犬のために、家では家族全員が音色の異なる鈴を首からぶら下げて生活をした家族の例もあります。素敵なお話ですよね。
犬も猫も人間も、必ず年をとります。どうせ年を重ねるなら、健康なまま年をと取りたいですね。
アンチエイジングの方策として、ルシアンでは「ラ・メール」というお魚のサプリメントを作りました。今、レイラがフードと一緒に食べているのがこれです。DHAやEPAなどを豊富に含むお魚のサプリメントで、毎日の食餌に手軽にふりかけて与えていただけるタイプにしています。
DHAやEPAは血液さらさら効果や、脳に働きかけて記憶改善などの効果、視力の回復効果などがあるとされています。シニアのわんちゃん・猫ちゃんはもちろんですが、若い時から健康維持の目的で摂り入れていただくと良いと思います。
10歳以上の犬の62%が認知症だというアメリカのデータもあります。脳に働きかける成分で健康を保ち、いつまでも元気に年を取りたいですね。