ビートとは甜菜大根又は砂糖大根と呼ばれている物です。ビートから甜菜糖が作られます。ビートパルプというのは、糖分を搾り取った後に残る繊維質、つまりは搾りかすのことです。
ビートに圧力を加えて糖分を絞ったものを、私たちは甜菜糖として利用しています。
そして糖分を取った後の、言わば残りかすとなったビートパルプは、ペットフードの原料として利用しています。ペットフードの原料にするには糖分は必要ないので、硫酸系の薬剤を使って繊維質だけを取り出します。
ビートパルプを取り出すのに使われた硫酸系の薬剤は、フードに残留して、「便が大腸まで運ばれたから排便行動に移せ!」という指令が脳に届くのを遅らせます。
実際は排便をするべき時なのに、指令が届きませんから、便意を感じないで長時間過ごすことになります。便意を逃した後の排便困難な状況は、多くの方がお分かりになるかと思いますが、ビートパルプに残留した硫酸系の薬剤の副作用によって、便秘の状況が無理やり作り出されるのです。
長時間大腸に停留した便は、大腸で水分の再吸収が進み、水分をほとんど含まない黒っぽい便として排出されます。人間だったら、便秘で辛いと言いたくなることでしょう。
ビートパルプをフードの原料として使用しているメーカーでは、便の臭いが少なく、量も少ないので、後始末が楽だという利便性を強調しています。これ、本当にメリットなのでしょうか?ペットが苦しい思いをしても後始末が楽な方を選びたいと思う飼い主様はあまりいないと思うのですが。
ビートパルプによって、腸内が不自然な状態にされ続けると、腸が本来するべき水分吸収などの機能が正常に働かなくなってしまいます。
そうなると更にひどい便秘状態になってしまい、腸にポリープができたり、最悪な場合、癌になつてしまうこともあります。
ビートパルプが入っていないフードをお勧めします。