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「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されて4年近くが経ちます。この法律があるのだから、国産ドッグフードは安全なのではないでしょうか?

残念ながら、完全に安全とはいえません。 まず、ペットフード安全法はペットフードの原材料に含まれる添加物の表示に関して、一切規制をかけていません。製造する際に使用する酸化防止剤などの添加物の表示は必要となりましたが、原料に含まれている化学物質の表記は必要有りません。

ペットフードを作るうえで、原材料の質はとても大切です。
しかしその大切なはずの「質」はペットフード安全法では問題とされていません。
例えば、原材料であるチキンに抗生物質やホルモン剤が使われていると、それはペットフードの中に混入し、それを食べるわんちゃん・猫ちゃんの体にも蓄積していきます。
表示はそれぞれのペットフード会社の任意とされていますので、知らず知らずのうちに化学物質が含まれたフードを食べてしまうということもあるのです。

ペットフード安全法では、最終加工国を原産国として表示することを認めています。
つまり、海外の原材料を使っていても、加工したのが日本ならば国産して表記してもよいということになります。
ですから、例えば中国産の原料を使っていたとしても、日本で製造・加工すれば「国産」です。また原材料の半分以上が国産ならば国産と表示しても構わないとも謳っています。

ペットフードにメラミンが混入していて、多くのフードがリコールされた事件がありました。
それをうけてペットフード安全法が施行されましたが、残念ながら「中国産原料を使った国産フード」の流通を可能としている法規となっています。

 

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